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新刊本ものがたり

原稿がどのような過程を経て書籍となり世に出ていくのか、
出版いただきました先生の思いをお聞きしました。

※所属・職名は発行当時のものです。

『あの授業だけは取るな!
「解」のない世界で活躍できる究極の学び: 「蛙学への招待」とは何か?』

北海道大学 名誉教授
 鈴木 誠 様
著者近影
表紙
 本書は、19年に亘って北海道大学で行われていた初年次教育(蛙学への招待)の記録です。原稿は2021年3月の退官前にできあがり、出版社を探しているところでCOVID-19の感染拡大により頓挫してしまいました。それがようやく日の目を見ることができたのは、この授業を履修した学生やOBらが、すでに退官している私の最終講義を密かに企画していることを知ったからです。彼らの気持ちに応えるには、この記録の出版しか考えられませんでした。
 最終講義までは、あと2ヶ月あまりのタイミングです。あまりにも短い準備期間で果たして引き受けてくれる出版社があるのか?と考えたとき、共同文化社の編集担当であるB氏を思い出しました。彼には5年前に原稿を見てもらい、「面白そうですね!」という好感触を得ていたからです。
 編集作業はあり得ないスピードで進んでいきました。校正のやりとりは細かい微修正を含めて5回に及び、表紙のデザインから本文のレイアウト、イラストまで、あたかも私のねらいを熟知しているかのようでした。大手ではやっつけ仕事が多い中、私の拙稿を読み込み、短時間でその意図に合わせた編集をいただけたことは、驚きを禁じ得ません。
 コンピテンス基盤型教育の実践書を世に問うことができたことに、心から感謝しています。
  • 表紙
  • 内容
  • 内容
編集者のことば
 最初にご相談いただいてから新型コロナの影響で宙に浮いておりましたが、鈴木誠先生の北海道大学での19年に及ぶ授業の記録をこのたび書籍として出すことができました。最終講義に間に合わせたいという先生のご希望に応えるため、約2ヵ月での出版というミッションでしたが、校正日数をできるだけ短くしていただき無事に上梓することができ安堵しております。北大で伝説となった授業はかなり熱いもので、その実践内容にプラスして教育者としてのドラマなども掲載していますので、教育に関心のある多くの方に読んでいただけることを願います。
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日本翻訳家協会 第59回日本翻訳出版文化賞を受賞!

『 M.M.ドブロトヴォールスキィのアイヌ語・ロシア語辞典』

北海学園大学 教授
 寺田 吉孝 様
表紙
 本書は、北海学園大学の紀要に26回にわたって掲載したものを一つにまとめたものです。紀要に掲載する段階から共同文化社の関連会社であるアイワードにお世話になりました。さらに、紀要に掲載されたものへの大幅改訂(キリル文字の転写方法の変更、脚注の追加など)に加え、訳語の統一や校正などの作業に3年近くを要しました。その間、共同文化社の編集担当者には多大なご支援とご教示をいただきました。
 また、本書では、多種多様な言語・文字(旧字体を含む)・記号・フォントが用いられていますが、こちらの意向は的確に反映され、見事に印刷されました。今回の出版は、実際のところ、共同文化社以外では不可能だったと思っています。
 出版後、多くの新聞に記事が掲載されました。リアルな生き生きとしたアイヌ語を収録し、150年前の生活慣習や地名も記された資料的価値が高い辞典となり、研究に役立ててもらえることを願います。
  • 表紙
  • 内容
  • 内容
編集者のことば
 寺田吉孝先生は約150年前に出版されたM.M.ドブロトヴォールスキィによる『アイヌ語・ロシア語辞典』の翻訳を1995年から始め、中断期間をはさみながら2022年11月の完成まで、実に27年の歳月を費やされました。このご尽力の賜物といえる資料的価値のある貴重な辞典を、札幌の地から出版することができ感慨深いです。2023年10月、第59回日本翻訳出版文化賞の受賞を機に、より多くの方々に知っていただき研究などにご使用いただければ幸いです。
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『英語教育の諸相』

大妻女子大学 教授
 服部 孝彦 様
著者近影
表紙
 私は学会の学術誌や大学の紀要に最近発表した拙論に加筆修正をしたものを、共同文化社より専門書として出版させていただきました。出版にあたり東京を中心に10 社以上の出版社に問い合わせ、可能な限りの資料を取り寄せ、次の3 点についての検討をしました。
 それは、(1)専門書の出版の実績があること、(2)出版費用が高額でないこと、(3)担当者が丁寧な編集をしてくれることです。この3 つの条件を最も満たしていたのは、以前から付き合いがあった東京の出版社ではなく、北海道を拠点とする共同文化社でした。費用の面でも限られた研究費の範囲内で収まり、丁寧な編集作業で素晴らしいし本にしていただき、とても満足しています。
  • 表紙
  • 内容
  • 内容
編集者のことば
 索引の掲載をご希望いただきましたので、まずは先生の方で必要な語句にマーカー付けを行っていただきました。その後、自社のページ数自動抽出システムを活用し掲載ページ数を取得し組み上げていくことで、できるだけ著者のご負担を少なく索引を作成することができました。
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『ビジネスモデルの経営学』

帝京大学 教授
 関根 勇 様
表紙
 私は普段、大学の授業で教えている内容に加筆修正したものを、共同文化社より出版させていただきました。私は、実務家教員として、前勤務先に39 年間在籍した後で大学教員になりましたが、ビジネスパーソン時代に考えていたことや大学勤務後の研究で得たことを中心に、1 冊の本にまとめました。
 コロナ禍中でのステイホーム期間の2021 年2 月から3 月の約2か月間で一気に草稿を書き上げた後、共同文化社の編集の方とやり取りを繰り返し、同年7 月に出版となりました。思えば、2020 年度の後期授業が終了した後で、大学のメールボックスで共同文化社のパンフレットに「出会え」なければ、本の出版もなかったと思います。本の出版が初めての私に対して非常に丁寧なアドバイスや編集作業をしていただき、共同文化社には心より感謝しています。
  • 表紙
  • 内容
  • 内容
編集者のことば
 先生からご入稿いただきましたパワーポイントやエクセルデータで作成された図表類について、書籍となった際のバランスやモノクロ印刷での視認性を高めるため工夫をしました。原稿内容に合わせて見やすく作成し直すことで、本文と統一感のある書籍に仕上げることができました。
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『学校体育事故への備え』

桜美林大学 准教授
 山口 裕貴 様
表紙
 私は大学の教職課程(保健体育)の教員をしています。以前から体育の授業または運動部活動において事故が発生したときの教師の法的責任について関心を抱いていました。つまり、教師はそのとき何をどのように行っていれば万が一、裁判になったときに自分の身を守れるのかということです。そこで数々の裁判例を集め、裁判所が何を見て責任を認定しているのかを明らかにしようと考えました。
 その希望を見事に実現してくれたのが共同文化社です。丁寧で正確な校正に納得の一語でした。アフターサービスも充実していてとても気持ちがいいです。
  • 表紙
  • 内容
  • 内容
編集者のことば
 ご入稿いただきました原稿は判例が中心なため膨大な文字量でした。主に講義で使用されるため、どのようなレイアウトにすると専門家ではなくても読みやすい書籍になるか、この点に気を配りました。アカデミックさも担保しつつ最小限の飾りを入れて組版を行いました。
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『志民協働による景観と観光を
つくる戦略と手法』

帝京大学 准教授
 今野 久子 様
著者近影
表紙
 2022 年4 月に共著を出版させて頂きました。10 年以上前に共訳を出した経験しかなく、書き上げた原稿がどのように書籍になるか、想像もつかないなかでのスタートでした。集めてあった出版案内を頼りにとりあえず数社に打診してみたところ、大変丁寧にご対応頂いたのが共同文化社様でした。コロナ禍のなかで最初のZoom のあとは全てメールでのやり取りでしたが、図版解像度の確認をはじめ細かな初歩的な質問にも、的確にご教示頂き、ご返答も迅速で、終始、安心して取組むことができました。
 初めて自著を教科書に用いて授業を行い、学生の反応に手ごたえも感じられ、断片的であったこれまでの蓄積を書籍にまとめて出版できたことを嬉しく思っています。
  • 表紙
  • 内容
  • 内容
編集者のことば
 表や文章について見開きでの掲載をご希望されるページがありましたので、原稿量を見ながら上手く収まるよう調整しページアップを行いました。また、カバーのデザインについては、先生からイメージラフをいただきましたので、ご要望に応えたオリジナルの装幀で作成することができました。
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